ワークショップレポート②なぜ、チームメンバーは本音を語らないのか?

本記事は『日文 ACC プロジェクト』のnoteに掲載しています。
https://note.com/nichibun_acc/n/n6412ea585eca

こんにちは、日本文教出版です。

3月13日に、ワークショップ『なぜ、チームメンバーは本音を語らないのか?』を開催いたしました!
この記事では、当日の様子を一部抜粋してご紹介します。

自分たちで言うのもアレなんですが、非常に好評いただきまして、閉会直後は事務局一同「やってよかった」の大合唱でした。
ご参加くださった皆さんには感謝の言葉が尽きません。本当にありがとうございました

以下、ワークショップの様子を少しだけ抜粋してご紹介します。

今回のテーマは「本音を語る/語られる」

「家族や恋人が本音を言ってくれない」
「部下が何を考えているのか分からない」
「うちの職場は言いたいことがあっても言いづらい雰囲気」
「ありのままの自分を出すことに怖さがある」
・・・などなど、

本当はもっと深いコミュニケーションを交わしたいのに、そこに到達できなくて悩む人は少なくありません。
このもどかしさの裏にはいったい何が潜んでいるのか、一連のワークを通して考えてみることが、この日のテーマでした。

感覚のポエム|ポエムで言葉を紐解いてみる

「感覚のポエム」は、このアートカードを見ながら、感じたこと・見えたもの・聞こえた音といった「感覚」を短冊に書き出し、チームでひとつのポエムを作り上げるワークです。

第1回のワークショップでも使用いたしました!
https://nichibun-acc.jp/event/event-report/189/

「感覚のポエム」は、このアートカードを見ながら、感じたこと・見えたもの・聞こえた音といった「感覚」を短冊に書き出し、チームでひとつのポエムを作り上げるワークです。

テーマとなるカードはチームにつき1枚。
テーブルに置かれた1枚のカードを見ながら、各々が自由に、感じたことを短冊に書き出していきます。

ひと通り書き終えたら、次は短冊を並べ替えてひとつのポエムに仕上げていきます。
具体的な言葉もあればオノマトペもあり、詩的で洗練された言葉もあれば、チームを笑わせようとしているユーモラスな言葉もあり。
どの言葉を使うか、いっそ全部使ってしまうか。
あれこれと相談しながら、皆さんで作り上げていただきました。

ワークの後には「ポエムで使われた言葉」と「カードを説明する際に使われる言葉」にはどういった違いがあるのかをディスカッションしていただきました。
「カードを説明する際に使われる言葉」とは、以下のようなものです。

作者はオランダに生まれ、主にフランスで活躍した画家です。1888年、フランスのパリにいた作者は、明るい光を求めて南フランスのアルルに向かいました。
この作品は作者がアルルにいた時に描いた、7点のうちの1点です。
(以下略)

例)ゴッホの「ひまわり」の紹介文

テーブルごとにさまざまな意見が出たと思いますが、私は、「ポエムで使われる言葉」には語り手の人間味がにじんでいると感じました。
それゆえ、どのポエムにも「なるほどね」「そういう感じ方をしたんだね」という感想を抱いた。つまり、共感を覚えました。

こうやってnoteを書いていると、説明口調の沼に足をとられることがしばしばあります。分かりやすく伝えようとしている時ほど特にそうです。

ですが、本当の意味での伝わるメッセージ――有名なプレゼンテーションや名著の一説、すぐれたnoteには、語り手・書き手の熱がほとばしっている。

理屈で色々考えるより先に出てくる、その人らしい温度をまとった言葉。
それこそが「本音」なのかもしれません。

わたしたちの物語|この人になら、無茶なボールを上げても…

話は変わりますが、私が中高生の頃は、昼休みには友達とバレーボールで遊ぶのが割と定番でした。みんなで輪になって、トスを何回続けられるか、という遊びです。(今でも定番なんですかね?)

私は本当に運動音痴で、加えて動体視力も悲惨なので、球技はおしなべて苦手です。
でも、この遊びは割と好きでした。

「わたしたちの物語」というワークは、この遊びに似ています。

「わたしたちの物語」は、ランダムで配られた手札を順番に並べながら、物語を繋いでいく、というワークです。
グループで輪になって、トスを繋いでいくのです。

手前のカードから
①暗闇の中に悩める男がいました。 ②彼は癒しを求めて山へ行きました。・・・
といった具合です。

先に挙げたバレーボールの遊びと同じで、明後日の方向へボールを飛ばしながら「ごめんなさい!」と心の中で叫んだり、逆に変なパスが飛んできたときには「うそでしょ?!」と笑ってしまったり、そんなコミュニケーションがあちらこちらで起こります。
中にはあえて強烈なスパイクを打ち込んでいる人もいたかもしれません。

このやり取りが楽しいのは、どんなに変なボールを渡しても許される空気があるから、ですよね。

このワークが行われたのはワークショップ終盤で、はた目にも、皆さんが仲良くなっていました。

実施後アンケートでも、印象に残ったワークとしてこのワークを挙げてくださる方が多く、自由にいろんなことを言い合える、受け止めてもらえる、打ち解けた空間が醸成されていたのだろうと想像します。
そして、自由に楽しくトスを出し合っていたからこそ、ユニークで面白い、皆さんだけの物語が紡がれたのではないでしょうか。

今回のワークショップ、ありがたいことに実施後のアンケートでは、すべての方から「満足」とのご回答をいただくことができました!
(嘘みたいですが、本当の本当に満足度100%でした・・・!)

第3回についてはまだ何も考えられていないのですが、この熱が冷めないうちに何か企画できたらと考えています。
皆さまのオフィスに出向いて実施することも可能ですので、ご興味を持ってくださった方は、ぜひ気軽にお問い合わせください!

タイトルとURLをコピーしました